こんにちは、音楽クリエイターのPerryです!
歌ってみたの録音をするとき、「音量」を意識して録音していますか?
MIXの良し悪しは、『録り音でほぼ決まる!!』というのが僕の持論ですが、その理由の一つに今回お話する「ボーカル録音時の音量」が関わってきます。
「録音したら、あとはMIX師やエンジニアさんにお願いしておけば何とかしてくれるっしょ!」
と思っていた方、この記事を読んだ頃にはおそらく考えは変わっているでしょう(そう思っていただけることを願っていますw)
歌ってみた動画の録音をしようとしているけど、クオリティを上げたいと思っている方、どれぐらいの音量に設定をしたらいいのか悩んでおられる方…そんな疑問にお答えします!
こんな方におすすめ
- 適切な音量がイマイチわからない…という方
- クオリティの高い歌ってみた動画にしたい方
- 録音の音質に悩んでいる方
Contents
適切な音量設定とは?

結論からお伝えすると、録音の適切な音量は一番下の図のような「最大音量(ピーク)の8割ぐらい」を目指して設定するのがベストです。
【適切な音量に設定した声】
天井と底に波形が張り付いている状態ではなく、ある程度の隙間がある状態にするようにしてください。
このラインを超えてしまうと、音が割れてしまいます。

まずは、この黄色いラインを超えないように設定をしましょう。(設定方法は後ほどお伝えします)
音量が大きすぎると…
録音時の音量が大きすぎるとこのような現象が起こります。(分かりやすいように、かなり大きめの設定にしています)
僕の声で恐縮ですが、声がバリバリ言っているのが分かりますか?
波形にするとこんな感じ。

縮小するとこうなります。

波形の上下がカットされたようになっていますよね。
これは、「音割れ(クリッピング)」して潰されてしまっている状態を指します。
音割れ(クリッピング)の原因は"ゲインの上げすぎ"!
オーディオインターフェースとDAWのフェーダーがピークを超えて(赤いランプが点灯している)いませんか??

画像はAG03という機器ですが、どのオーディオインターフェースにも赤ランプ(PEAK)は備わっています。
この赤ランプが点灯したときは、すぐさま録音を中断して真っ先に音量設定をしましょう。
音割れ(クリッピング)しているのは、一番ヤバい状態だとお考え下さい。
耳で聞いても音割れしているように感じないからこのままでいっか!と思うかもしれませんが、デジタルの世界では少しでも音割れをしているのは致命的です。
波形がこういう状態になったら、有無を言わさず録音し直しましょう。
音量が小さすぎると…
逆に録音時の音量が小さすぎるとどうなるかというと…
MIXしたら、それまで目立っていなかったノイズが、一気に目立つようになります!!
【音圧アップ前】
【音圧アップ後】
声のない部分で、「サー」っというノイズがでてしまっているのが分かるかと思います。
画像で言うとこの部分。

どれだけ静かな環境で録音したとしても、多かれ少なかれ、周囲の雑音やケーブル等から生じるノイズが声と一緒に録音されてしまうのです。
そしてMIXで音量を上げる時に、歌っていない部分に含まれているノイズまで一緒に持ち上がってしまい、結果的にボーカルが馴染まないMIXになってしまいます。
ラインを超えることなく、波形が見えないぐらい小さくさせず、適度な波形になるように調節しましょう!
上手な音量設定の手順
以下の3つの手順を参考にしながら音量設定をしてみましょう。
①音楽編集ソフト(DAW)のフェーダーが0dBになっていることを確認

適切な音量かどうかを正しく認識するためにも、DAWのフェーダーは必ず0dBにしておきましょう!
※※ここを見落とすと、せっかく音量に注意してゲインを設定していても全てパーになってしまいます※※
②録音前に声出しをしながらゲインを設定

録音する前に、実際に歌う時の声量で声出しをして、サビなど一番声を張り上げるところを基準にゲインの設定をしましょう!
最も声が大きくなるところを歌いながらゲインを調節し、ピークが付かない位置を探ってみましょう!
ピークから-3dB以下に設定するのがベストです。
③音楽編集ソフト(DAW)で波形のチェック

先程の画像のように、上下にベタっと張り付くほど波形が大きくなっていないか、上下の空白が広すぎるほど波形が小さくなっていないかをチェックしましょう。
最大音量の8割ぐらいになれば、設定完了です!
録音時にやってはいけない掟

録音時にやってはいけないこともお伝えしておきます。
意外とやってしまいがちなのが「①曲中でマイクの距離を変えること」ではないでしょうか。
音量を抑えようとしてわざとマイクから距離をとって歌いたくなると思いますが、これはNGです。
なぜかと言うと、マイクの距離によって「音質がまったくの別物になる」からです。
1番はモコモコした声質で、2番は明るい声質で…というようにばらつきがあると不自然ですよね。
歌う時はマイクの位置は固定し、一定の距離を保ちながら歌うようにしましょう。
参考記事
マイクとの距離による音質の違いは、下記の記事にてお伝えします。
曲中で音量差が出てしまってもいいの?

曲によっては、「AメロやCメロは優しく歌って音量を抑えたい!」という場合があるかと思います。
ピークが付かないように最も大きくなるパートを基準にゲインの設定をしたら、それ以外のパートが小さくなってしまいますが、そのままで問題ありません!
MIXのときに調整しますので、録音の段階ではそこまで気にされなくても大丈夫です。
また、一部の単語だけ音量が飛び出てしまい、音量にばらつきが出る場合もあると思います。
これについても、手動で音量を下げる必要はありません。
MIXのときにコンプレッサーというものを使って音量のばらつきを整えますので、録音時はそのままにしておいてください。
ここはMIX師が綺麗に調整しますのでご安心ください!
ただし、あまりにも音量差が出てしまう場合は「別録り」する!
別録りとは、『Aメロだけを歌って録音、サビだけを歌って録音…それぞれ別のトラックにする』ということです。
極端に音量や声色が異なる場合は、"トラックを分けて録音する"と大変ありがたいです。
別録りをしてトラックを分けたほうがトラックごとに処理ができるため、バランスよく整えることが可能です。
ただし本来は、ゲインの設定は曲中で変えないことが原則です!!!
あくまでもゲインを変えることは最終手段として参考にしてください。
例えば、次のような楽曲の場合は以下の手順で録音してみてください。
例
声の音量「小」:Aメロ、声の音量「大」:サビ
- 一番音量が大きくなる「サビ」でゲインを調整。すべてのサビを録音。
- ゲインを少しだけ上げて、音量が小さくなるAメロを録音
この手順で録音することで、ピークを超えることなく、音量の大きいトラックと小さいトラックを分けて録音することができます。
トラックのタイトルに、「GAIN小」等と書いておくとMIX師さんに渡したときに伝わりやすいですね!
ゲイン設定をメモしておこう
最後に自分の適切なゲイン設定ができたらしっかりメモをしておきましょう!
別日に分けて録音したときでも、次歌う曲にも、メモをとっていれば同じ設定に使いまわしができます。
もう一度ピークが付かないように一からゲインをいじって…ってやるよりも時短になりますよね!
歌い直したいときにゲイン設定が違っていると音量にばらつきが出てしまいますので、そうならないようにするためにも最初に録音した設定はメモをするようにしておきましょう!
まとめ
これまでのおさらいです。
これを覚えておこう!
- 「上下に余白がある波形」になるように、音量を調節していきましょう。
- 音量調節は、「オーディオインターフェースのゲイン」で調節しましょう。
- 聞こえないぐらい音量が小さくなってしまう場合は「別録り」をしましょう。
- 「マイクと一定の距離を保つ」ように歌いましょう。
- 「同じトラックではゲインを変えない」ようにしましょう。
- 録音した時のゲイン設定は「メモ」をするようにしましょう。
自分の適切な音量を見つけて、良い録音にしていきましょう♪
【歌ってみた】ボーカル録音はステレオではなく"モノラル"!
「ボーカルデータはモノラルにして送ってください」 MIX師さんにデータを送った時に、このようなことを言われた経験はございますか? 私は経験がありませんが、SNSを見ていると実際に言われたことがあるという方がちらほらいるようです。 『とりあえずモノラルで送ったけど、なぜモノラルなの?モノラルにしないといけないの??』という方もいたので、おそらく十分な説明を受けないまま言われた通りに送り直したのでしょう… このままだと何も解決したことになっていないですし、同じように疑問を抱いている方も少なくないと思いますので ...
MIX依頼をするならこちら

ミックス・マスタリングサービス
- 「歌ってみたの録音をするのが初めてです」
- 「MIX依頼をするのが初めてです」
という方の問い合わせも非常に多くいただいております。
難しい用語とか使えなくても全然OK!
何から始めたらいいか分からない場合ももちろんOK!
そういった初めての方でも、丁寧にサポートをさせていただきますのでご安心ください!
取引実績
録音以外にも、インスト音源の選び方、データの送り方などのサポートは【すべて無料】で行いますので、分からないことがあれば是非遠慮なくご相談くださいね。
メールでも、通話でも…あなたの相談しやすい方法でサポートいたします。
録音されたボーカルデータを、Perryに預けてみませんか?

【過去作品・ポートフォリオ】
実際のお客様の声や、Perryの詳しい実績・評価はこちらからご覧いただけます。

【ココナラの出品ページ】
ページを覗いたり、過去作品を聞き比べてみてくださいね♪
