「ボーカルデータはモノラルにして送ってください」
MIX師さんにデータを送った時に、このようなことを言われた経験はございますか?
私は経験がありませんが、SNSを見ていると実際に言われたことがあるという方がちらほらいるようです。
『とりあえずモノラルで送ったけど、なぜモノラルなの?モノラルにしないといけないの??』という方もいたので、おそらく十分な説明を受けないまま言われた通りに送り直したのでしょう…
このままだと何も解決したことになっていないですし、同じように疑問を抱いている方も少なくないと思いますので本記事にまとめました。
この記事では【歌ってみた動画のボーカル録音をする歌い手さん】に向けて、そんな疑問にお答えしたいと思います。
本記事では『モノラル録音』と『モノラル書き出し』とで明確に分けて説明をしています。
ややこしいかもしれませんが、混同しないようにご注意ください。
この記事で分かること
- モノラルでボーカルを録音する理由
- モノラルでボーカルを録音する方法
- モノラル録音の書き出し方
Contents
なぜMIX師は「モノラルで送ってほしい」と言うのか?

冒頭文でお伝えした「ボーカルをモノラルで送ってほしい」とMIX師が言う理由ですが、これはおそらく"モノラルで送ってもらった方が楽だから"というのが一番の理由ではないかと考えます。
ほとんどのボーカルのMIXではモノラルトラックで処理しますので、きっとその流れでMIXしたかったのだと思います。
でもぶっちゃけ言いますと…
ステレオトラックで送っても、MIX師側でモノラルトラックにすることなんて一瞬でできますけどね!!
わざわざ依頼主に送り直してもらうほどのことでもないかと、個人的には思います…
とはいえ、私もMIX師として活動している身としては、たしかにモノラルで送っていただいた方がありがたい…という思いがあるのも事実です。
せっかくなので『なぜモノラルなのか』ということにも簡単に触れつつ、モノラル録音とモノラル書き出しについてもご紹介しますので、参考にしていただけますと幸いです!
ステレオとモノラルの違い

ここではステレオとモノラルの違いを簡単に説明いたします。
(この記事では『ボーカルのモノラル録音』に焦点を当てて説明いたしますので、他の楽器の録音やMIX時の話はまたの機会に)
ステレオ音源では、複数のスピーカーから違う音が出るため、立体感や臨場感を出すことができます。
一方モノラル音源では、複数のスピーカーから同じ音が出るため、スピーカーの真ん中からその音が聞こえてくるように感じます。(中心定位)
今では流通しているほぼすべての音楽がステレオ音源となっていて、立体感を感じながら聞くことができていますよね♪(モノラル音源のレトロ感も、味わい深くて個人的には好きです)
なぜボーカルは『モノラル録音』なのか?
なぜボーカルは『原則モノラルで録音』なのかと言いますと、"ボーカルは前に出すパート"だからです。
歌モノではメインボーカルは主役、つまり最も聞かせたいパートということです。
モノラル録音というのは、音が一か所に集中してそれだけ音にパワーを持っていることになりますので、主役を飾るメインボーカルはモノラル録音が基本ということです。
例外でステレオで録音するケースも稀にありますが(後述します)、通常のボカロやポップスの歌ってみた動画ではほとんどモノラル録音が基本です。
例外として、ボーカルがステレオ録音する場合
『ボーカルは原則モノラル録音』ではありますが、ステレオで録音する場合も存在します。
ステレオ録音する場合は、立体感や臨場感を出す場合です。
具体的にはこんな例があります。
例えばコンサートや合唱コンクール等では、ステージ上だけでなく天井や横からもマイクが設置されていますよね。
このような空間の雰囲気や臨場感を大事にしたいときはステレオで録音するときもあります。
歌ってみたをステレオで録音するとどうなるか
Q.じゃあ歌ってみたのボーカルもステレオで録音した方が、音が広がるから綺麗に聞こえるのでは??
たしかに理論上は綺麗に聞こえるかもしれませんが、そもそもボーカル以外の様々な楽器が、ボーカルのために真ん中を空けた状態でカラオケ音源として作られています。
その空間にボーカルが真ん中(モノラル)に配置されることで、相対的にボーカルがグッと引き立つのです(=主役になる)。
ここにステレオのボーカルが入り込んだら、ボーカルが目立ちすぎて浮いてしまうか、他の楽器と混じって埋もれてしまうかのどちらになってしまい、あまり聴き心地のいい作品とはなりません…
何事もバランスが大事です。
歌ってみたの場合では、モノラルで録音しておくべきでしょう。
主役を譲ってくれた他の楽器たちのためにも、基本的にモノラル録音にしましょうね(笑)
モノラルで録音する方法
シンプルに、マイクを1本立てて歌えばモノラル録音になります。スマホに向かって歌ってもモノラル録音です。
『マイクケーブル1本=モノラル』と覚えていただければOKです!
ちなみにマイクを2本(=ケーブルが2本)立てれば、ステレオで録音することができます。
注意点ですが、DAWでステレオトラックを立ち上げて録音しないように、"モノラルトラックを立ち上げて"録音するようにしましょう!
(ステレオトラックを立ちあげて録音した場合は、左右どちらか一方しか聞こえなくなります)
参考記事
ボーカルの録音について、こちらの記事で詳しく解説しています!
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【studio one 6】歌ってみた初心者でも簡単!ボーカルの録音方法を解説
2025/9/27
モノラルで書き出すときに注意!
書き出すときは、DAWの設定をモノラルにしてから書き出すことを忘れないようにしましょう。
よくありがちなのが、カラオケ音源をステレオで書き出すので、その勢いでボーカルもステレオで書き出してしまうことです。

ステレオで書き出されたボーカルは、波形で見ると上下二つに分かれたデータになります。
(カラオケ音源でよく見る波形ですが、カラオケ音源はステレオで問題ありません)
ボーカルの場合は同じデータを2つ重ねているだけなので容量が無駄に大きくなるだけですし、ステレオで書き出されたデータでMIXすると空間系のエフェクトを使った時にかかり方が変わってしまうこともあります。
データを書き出したら一度DAWに取り込んでみて、モノラルになっているかどうか確認してみましょう!
Studio Oneのモノラルの書き出し方
Studio Oneを使用されている方は、下記の手順でモノラルで書き出すことができます。

モノラル書き出しの手順
- メニューバーの「ソング」から、「ステムをエクスポート」を選択
- 左欄で書き出したいトラックを選択(ステレオトラックも一緒にチェック入れてOKです)
- 「モノトラックを維持」にチェックを入れる(ステレオトラックはステレオのまま書き出されます)
- OKをクリック
GarageBandの場合
無料のGaragebandというDAWでは、モノラルで録音ができてもステレオでしか書き出すことができません。
これは仕方がありませんので、そのまま書き出されたデータを送ってください。
その場合は、MIXを依頼する際に「Garagebandを使用していてモノラルで書き出せなかった」と一言添えると、MIX師さんへ配慮していることが伝わってとても喜ばれますよ(^^)
まとめ:歌ってみた動画のボーカル録音は『モノラル録音・モノラル書き出し』を意識しよう!
まとめますと、歌ってみた動画を投稿するためのボーカル録音については、「モノラル録音、モノラル書き出し」が正解ということです。
「そんなの今まで気にしたことがなかった~!」という人は、これから録音する際は是非意識してみましょう♬
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